SLOWNINのブログ

57歳でマインドチェンジ!サウナからの健康志向へ実践中

57歳マインドチェンジ フィンランドの概念 SISU その2

カトヤ・パンツァル著/柳澤はるか 訳

「SISUシス]とは-勇気、忍耐、シンプル、自然体

 

⑤ネイチャーセラピー

⑥北欧の食事法

フィンランド流の子育て

⑧自転車と幸せの方程式

⑨「体を動かす」が薬の変わり

⑩北欧のミニマリズム

 

⑤ネイチャーセラピー

ネイチャーシスと呼ぶ自然が人に及ばす大きな力は、精神的に穏やかで強い気持ちを宿す。フィンランドの北部にはほとんど手の施されていない自然の領域ラップランドという地域があり、そこでは数々のサマーキャンプアクティビティーが行われています。

大自然に触れることにより、「ネイチャーシス」が生まれて、肉体的、精神的に滋養が満ちてくる。

フィンランドでは都会でも自然に触れられる場所は数多くあり、ウォーキングやジョギングなどスマホを持たず自然と触れ合えば、おのずとデジタルデトックスが出来て、心の充実感が得られる。ファインランドに限らず誰でもどこでも自然に触れ合う事で心身ともに健やかに生きられる事が出来る。

 

⑥北欧の食事法

健康的な食べ物はうつ病のリスクをも軽減できる。食べ方はシンプルでベリーや、地物の野菜、脂肪分の多い魚をよく食べます。パンはライ麦パン、飽和脂肪酸の少ないオイルをシンプルに食べる北欧式の食事法は、身体によいとされる現在の最高の食事法として本やネットで紹介されているそのものです。地中海料理と並び、北欧風の食事方法はそれだけで健康になれる優れた食材と、食事方なのです。

フィンランドのその他の特徴としては、水がおいしいという事。水道水が美味しく世界でも最もクリーンだという事。また、森に有るキノコ類を多く食べる習慣があり、不足がちなビタミンDの接種が出来ることも特徴です。

ベリーやキノコ類は出来るだけ森で採取し、果実や野菜などを家庭菜園で育てクリーンな水を飲みシンプルな味付けで食事をする。こうしたことが健康の秘訣であり最大の病気を防ぐ簡単な方法です。

 

フィンランド流の子育て

育児パッケージという国の政策で、子供が生まれると50種類以上に及ぶ子育てに必要な様々な用品やグッズが送られてきます。それは生後数か月に必要なすべてが揃っていて、頑丈なパッケージさえベビーベットとして使用できるものです。世界でも注目する育児パッケージはフィンランドのある意味「シス」の概念によるものなのでしょう。

子供は自然に触れさせ、動物、植物、昆虫などについて森に学ぶ。真冬でも外で遊ぶことが当たり前だという事を小さいころから知る事で、自然に「シス」が芽生えてゆく。それを周りの大人がサポートするというフィンランドの教育の姿勢。

フィンランドの教育システムは高いレベルで行っており、自主性に任せるとともに平等性についても高い評価を受けています。教師のレベルが高く保たれており信頼されている為、教育レベルも保たれている。また、おのずと持っているフィンランド人の「シス」が発動して、あきらめず最後までやり抜く精神が教育を受ける側も高いレベルを持つ現在のフィンランド教育の基本となっている。

 

⑧自転車と幸せの方程式

著者はどんな時でも自転車で行動する。どんなに雪が降る寒い日でも、大雨でも自転車に乗る。もちろん雪が降ればスパイク付きのタイヤに取り換えるし、大雨ではしっかりとしたレインウェアを用意する。どんな日でも自転車で通勤すれば気分が充実するし、身体を動かすことによるウェルビーイング(心身の充実度)が満たされ心身ともに良い状態を保つことが出来る。「シス」が発動する事によって行われる自転車との付き合い。そしてまた「シス」が鍛えられる。

フィンランドに限らずヨーロッパの多くの都市は自転車専用道路がいたるところに整備されています。そのおかげで通勤時間は自転車が一番早く到着できるし、車社会による、燃料、保険、駐車代などの交通問題の改善、また大気汚染、運動不足による健康問題にも解決できる自転車優先社会がいま最も優れている。

夏は軽やかに、冬はしっかりとした防寒具を使えば1年中自転車を楽しめるし、身体にも環境にも良い自転車は幸福度が増幅し満たされる。

 

⑨「体を動かす」が薬の変わり

現代人は病気になると薬を飲めば良くなる。とだれもが思うはず。確かにそうなのだが、そもそも病気になる、精神的に落ち込むと言ったことは、生活習慣ですべて改善できるのです。正しい食事をとり、身体を動かせば病気にもならなくて済むし、心も強くなる。ながら運動として、自転車通勤、雪かき、薪割り、落ち葉拾い、子供と外で遊ぶなど、積極的に体を動かせば、ながら運動となり体力がアップする。アイススイミングなどは「身体運動は良い薬」の良い例です。家のどこかが壊れたら自分で直す「DIYシス」。すぐに業者に頼むのではなく自分で直すことも体を動かす事につながり、日々の生活で面倒がらないで動けばそれが運動となり、健康を維持して病気になりにくい身体と精神が鍛えられる。まさに「シス」の概念です。

 

⑩北欧のミニマリズム

フィンランドのデザインはシンプルでカラフル。カラフルなのは昔からいくつかの古着をつなぎ合わせたラグなどを自分で作る習慣があり、必然的にカラフルになってしまう実用的なアプローチ。

フィンランドでは派手に物を買いまくる行為や所有物をひけらかす態度は、むしろ冷たくあしらわれます。そういった考えのもとに生まれるミニマリズムはそぎ落とされた美的スタイルと言える深い意味を持つ。

年に2回の「クリーニングデイ」は公園などで誰もが無料で出品できるリサイクル市。

年に2回いらないものを中古品で格安に販売し、売る方も買う方もメリットがある優れたシステム。フィンランド人は良いものを長く使う習慣なので、出品商品は物が良く本当は高額なのだが、「クリーニングデイ」のおかげで格安で手に入る。またフリーマーケットやインターネトサイトでも中古品が多く取引されているのもフィンランドの特徴で、取引に際して何らトラブルは起こらないそうです。そうしたものを大事にする習慣も「シス」の精神によるものです。

 

「SISUシス」とは

厳しい気候や、何度かの独立国への達成を経て、培われた精神概念が「シス」なのだが、誰もがもともと持っているものではなく幼いころからフィンランド人の教えや自然がもたらす厳しさ、シンプルな考えなどで少しづつ生まれてゆく「シス」そしてさらに強くあきらめない気持ちにより「シス」は強化されていき、概念としてファインランド人の心や体に息づいていくもの。それが「シス」なのだ。

「シス」はただの概念では無く、日常にあふれる様々な出来事に発揮する。

面倒なDIYや、薪割り、自転車での通勤、常に体を動かし、冷たい海に飛び込みサウナに入る。もともとの人間が持つ当たり前の習慣にさえ常に「シス」が存在し、鍛え上げられるが、そこには本当の意味での幸せのメッソドが有るのではないだろうか。

 

 

まとめ

私は57歳になり、昨年からの大変な時期に直面し、マインドチェンジを試みております。まだ未完成ですが少しずつの変化も感じております。

コロナ禍で心がへたり、そんな時にサウナに出会い助けてもらいました。

サウナで起こる多好感とは?何かを考えるにあたり、フィンランドの幸福度4年連続1位を達成したことで、サウナと多好感、フィンランドを結びつけました。そんな時に出会ったのが本書です。そして「SISUシス」知り、無性にフィンランド文化に思いをはせる様になりました。もしかしたら私も日本人ではあるが「シス」の概念を少しだけ持っているのではないかと感じております。少し似ているところもあり、我慢強いところやシャイなところなど通ずるところも有るのではないかと思いました。

これから、私も37年続けてきた仕事を変える時期に入りました。少しだけわかった気がする「シス」の精神を発揮して残りの人生をシンプルに楽しく過ごせたら良いな。と思う。幸せのメッソドを教わりました。

 

そして訳者の柳澤はるか様、Twitterのフォローありがとうございました。

涙が出ました。

 

 

フィンランドの幸せメソッド SISU(シス)

フィンランドの幸せメソッド SISU(シス)

 

 

 

 

 

マッティは今日も憂鬱

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