SLOWNINのブログ

57歳でマインドチェンジ!サウナからの健康志向へ実践中

57歳マインドチェンジ ぜんぶ、すてれば

ぜんぶ、すてれば 著者:中野善壽氏

数か月前、いつものように本屋に行った時にタイトルを見て何気に買ってしまった本です。

 

読んでみると、私の仕事、業界の大先輩でした。おこがましいながら…

私は36年間アパレルメーカーの業界で働いてきましたが、中野氏は同じ業界の小売業の出身だという事で親しみを込めて読み進めました。

1944年生まれの中野氏は現在76歳(著書発売の頃は75歳)という高齢に有りながら現役の著名な経済人です。

伊勢丹に就職後子会社のマミーナという婦人服の専門店にて社会人のスタートを切ります。その後鈴屋に転職して長らく勤め上げた後に台湾に渡り百貨店の代表に、そしてCOOまでになる。その後寺田倉庫に入社後、社長、CEOの歴任して天王洲アイルエリアをアートの街に変身させた。現在は東方文化支援財団を設立し代表理事として現在に至る。

 

今日の自分を妨げるものは全部捨てて、颯爽と軽やかに、歩いて行こうじゃありませんか。

 

今日を生きる

今に集中する過去にとらわれず今この瞬間の自分を見つめなおす。

明日地球が滅びるかも知れないし誰かをあてにしてもしょうがない。

今日できることは今日のうちにやる。思いついた順に何でもすぐやれば後悔はない。

出来る事は精一杯やってきたよな?と自分に問いかけて、嘘が無ければ思い切ればよい。大丈夫また打席はやってくる。

人が中心で会社が道具。この関係性を間違えないようにしたいですね。

頑張りすぎていると気づいたときが、始める時と同じくらい大事なことはやめる勇気。

人生は取るに足らない宇宙の一瞬のまばたき。仕事で失敗したって、明日死ぬわけじゃない。

ぜんぶ、捨てる。

好き嫌いのをはっきりさせて嫌いなものは捨てればいい。

捨てる以前に、持たなくて良い。家も車も時計さえも。何より身軽な生き方が好きなのです。家など持たない方が台風や水害におびえることもなくなる。思い出さえも捨てる。いつまでも新しいアイディアをひねり出せる人間でいたいから僕は思い出も捨てる。

ひらめきの為に予定も捨てる。何もしない時間を作ってぼんやりお茶でも飲む習慣を持っていればアイディアのひらめきが訪れる。

人付き合いを捨てる。付き合いは長いほどよいというものではなく、会ったばかりの相手から新鮮な学びを得ることもしばしば。

いつ捨てたっていい服を着てればいつでも思いきれる。オシャレは組み合わせの妙だと常々思っています。

捨てる贅沢こそがこれからの新しい価値になるはずです。

 

あるがまま、働く

状況が変われば、行動も変えなければいけない。これが正しいという絶対はどこにもない、自分の判断さえ決めた瞬間から疑っています。

諦めも必要。自分の向き不向きをよく観察してできないものはできないと諦める力。

前例がないということはなんでもありということ。未経験は強みである。

やりたい仕事ができないなら、そこにいる意味はないと常々思っていました。

もしかしたら、うまく一緒にやれるかも…そのくらいの感覚があれば十分にタッグが組める。

人は会ってみないと、わからない。身軽な自分をキープすれば、余白が生まれて、常に新しいものが入ってくる。

 

なりゆき、で営む

仕事を一人でたくさん抱えて、本当にやるべきことができなくなる。ちゃんと成果を出したいのなら、任せ上手ならないといけません。

ホウレンソウも企画書も要らない求めるのは結果のみ。

部下を持ったという自覚があまりなくて、上下なく同僚がたくさんいる様な感覚。

たまたまトランジットで寄った台湾でアポなしでかけつけたら、企業オーナーたちの研修期間で教授と呼ばれ講義を任される。なりゆきの瞬間。

えっ中野さんは今専務だっけ?常務だっけ?なんて気を遣わせるのも悪いでしょう。シンプルに中野さんで呼んでね。

水が高いところから低いところへ流れる様に、どんな形でも変われるしなやかさを持つことが秘訣なんじゃないかと思います。

 

今を、楽しむ

単純なものですが、自分に祈る、自分に誓うってのはいいなという実感がある。

今日一日に集中して人生を楽しむ。人が出来ることは、これに尽きると思います。

死ぬ十秒前に僕の人生、どのレースも楽しかったなと思えたら幸せですね。

野菜も米も魚も肉も、自分が住んでるところの4キロメートル圏内で育ったものだけで完結するのが自然じゃないのかな。

会社の枠を飛び越えて、いろんな業界の元気な同世代と交流したのは良かった。のちに寺田倉庫の社長にと、理解してくれた彼との出会いも、この繋がりでした。ふらりと立ち寄った先に人生を変える出会いあり。

形ないものをどれだけ残せるか。それがきっと、人としての力量というものです。

このへんで一番おすすめのホテルをおしえて。行き当たりばったりのの旅が面白いんです。

僕は仕事人間のつもりはないけれど、毎日を楽しむために仕事は死ぬまで続けたいものです。

 

結びに

全てに感謝し、これからも人生を楽しみ、一瞬一瞬に夢中になりながら過ごしてまいります。このような私を今後ともよろしくお願いいたします。

 

私見

私からすればかなりの先輩にあたる中野氏ですが、著書を読むにあたり現在の世界のトップリーダーたちと同じような感覚を覚えました。ペゾスの様な、ラリーペイジの様な。ジョブスの様な、はたまたレノンの様な、ガンディーの様な。

シンプルで行動的、自由な発想、そしてミニマリズム

食事のお話でもシンプルな食事術を実践されているのも、自ら自然に。悠々としてセンシブル。こんな先輩や上司と仕事を出来たら面白く仕事ができたろうにと思ってしまうくらい魅力的な中野さん。

今も衰えぬ仕事への意欲は頭が下がる程です。読んでみて自分のマインドチェンジに非常に参考になったし、元気を頂きこれからの人生に役立てられたらと思い、何気に買って良かった。この本に出合えて。

最近、本屋でも再度おすすめ棚に並んでおりましたので、今回紹介させていただきました。

 

 

ぜんぶ、すてれば

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