SLOWNINのブログ

57歳でマインドチェンジ!サウナからの健康志向へ実践中

57歳マインドチェンジ フィンランドの概念 SISU その1

フィンランドの幸せメソッド カトヤ・パンツァル著/柳澤はるか 訳

「SISUシス]とは-勇気、忍耐、シンプル、自然体

 

この本の著者は、フィンランド系カナダ人の移民の両親の元で育ち、カナダの大都市バンクーバーで編集の仕事でキャリアアップしキラキラと大都会の生活をしていた彼女は、20代半ばからうつ病の診断が下されました。80年代90年代の消費文化の時代にのバンクバーで都会的生活を営むうちにうつ病になり、両親の故郷であるフィンランドに度々訪れる事から、フィンランド流の生活になじむようになり、いつしかフィンランドの住民となってうつ病から立ち直るすべが書かれています。そしてSISUという概念にたどり着きフィンランドの幸せのメソッドを追及し幸福を手に入れたお話です。

 

冒頭に、フィンランド最大の都市ヘルシンキの11月の冬。

バスローブを羽織った3人の青年がヘルシンキの通りをかけていきます。

サウナ後にサンダル履きで桟橋に向かい海に泳ごうとしているシーンから始まります。

 

このシーンから想像するに、他の民族では中々考えられないシーンです。

非常に興味深い思いで、読み進めることになりました。

 

その1

①北欧へ「シス」に出会う

②「シス」探して

③冷水治療

④サウナの極意

 

①北欧のライフスタイルにとってシスを理解するにはそれなりの時間がかかる。

仕事の途中で自然公園でチームミーティングをしたり、自転車で仕事の現場に向かうフィンランド人。仕事が終わると軽く体を動かし自転車で帰ってゆく。

サウナ以外でもフィンランド人はアイススイミングをこよなく愛す。

極北の地で、冷たい海や湖に潜るアイススイミングはいたるところにクラブがあり、そもそも健康法として成り立っています。免疫力の向上や疲労回復、ストレス解消など様々な効能が示されています。

「シス」とはこういった、フィンランドの概念として古くから、困難に直面してもくじけない「強い心」、逆境から立ち直る姿勢「レジリエンス」などと意味します。

この特別な精神力、概念が「シス」。

 

②シスを追求するためにフィンランドの「シス」の研究者エミリア・ラハティーに出会う。

ラハティーは「シス」とは自分が試される状況に身を置くことの大切さを語り、困難な状況の中で「自分には何が出来るか?」と問いかけることが大切と教える。

「シス」は増やせるのか?

ラハティーによると、明確な答えはないものの「YES」と答える。

たくましく健康な肉体と精神があれば「YES」なのだ。何度でも立ち上がる精神、困難に立ち向かう勇敢な姿勢「アクションマインドセット」を持てば数々の試練を果敢にチャンスへと変えていく、一つの生き方。

「シスの起源は1500年代にさかのぼります。当時は人の持つ性格や生まれ持った資質を表す場合と何かの内部、内側という意味の両方の用例があります。

1745年出版の辞書には「sisucunda]は強い感情が感じられる人体内の場所と記されています。

 

③アイススイミングの効果は平均気温4度の冬の海や湖に30秒から1分ほど浸かると、体内にホルモンストーム現象が起こり数々の幸せホルモンが大量に分泌される。

幸せホルモンとは、エンドルフィン、セロトニンドーパミンオキシトシンなどがある。この幸せホルモンの分泌や寒さへの耐性アップにより、ストレスの緩和、免疫力の向上、からだの痛み(炎症)が和らぐ、疲労回復の早さなど様々な効果がある。

自宅で出来るアイススイミングは、冷たいシャワーを浴びる事で、アイススイミングと同じような効果が得られます。最初は少しずつでも毎日繰り返すことによりだんだん体制がアップしていきます。30秒から1分のシャワーが出来る様になったら少しずつ長く浴びるようにします。それでも2-3分で十分です。その後、暖かいシャワーを浴びればエネルギーがみなぎってきます。出勤前にさっぱりするのも良いし、眠る少し前に浴びるのも良いでしょう。

 

④言うまでもないサウナはフィンランドの伝統

フィンランドのことわざに「女性が最も美しいのはサウナを出た後。。。」サウナ後の赤く健康的に染まった頬の輝きは女性を魅力的にするに違いない。

人口550万人に対して、サウナ施設は330万件も存在すると言われています。スイミングクラブやコテージ、街のあらゆるところにもあるサウナ。フィンランドでは男女とも裸で入る事も珍しくなく、集団で男女がサウナに入る習慣さえあるのだが、誰もその姿に気にする人は居ません。裸の付き合いそれも「サウナシス」の一環かも知れない。

文献では10000年前にサウナの原型があったとされています、伝統的な薪ストーブサウナは家を建てる時、家より先にサウナを建てるという風習もあるそうです。

多くのフィンランド人の理想とすべきサウナは静かな湖畔のコテージと連想する。フィンランド人の習慣は田舎で休暇を過ごすのは今も変わらないのだ。

また都会的サウナのの文化も全国的に広まっており冬の3月に「サウナデイ]というイベントが各サウナ施設で行われており、若者が中心でサウナを楽しむイベントも存在する。ヘルシンキでは有名な最新サウナ「アラックス・シープール」「ロウリュ」。

「ロウリュ」は木造建築の傑作として賞にも輝いています。そのほか、「コティハルユン・サウナ」は1920年から営業している伝統的サウナなどがり、サウナ後に海に泳げるようにハシゴがあったり、外気浴でビールを飲んで語り合うのがフィンランド人の最高のサウナ文化は健康的で、時には冷たい海に入る「シス」を体験できる。

そして人生に欠かせないものがサウナなのです。

 

続く・・・

 

 

フィンランドの幸せメソッド SISU(シス)

フィンランドの幸せメソッド SISU(シス)